スイスアルプス

メンヒ、ユングフラウ


今回登頂した3山(ブライトホルン、メンヒ、ユングフラウ)の中で一番よかったのは、やはりユングフラウですね。
それは、雪原、雪稜、岩稜、雪壁(一部氷壁)等、雪山のすべての要素が含まれていたことです。
いままで会長や先輩たちから教えていただき日本でトレーニングしてきましたが、今の私のそんなに高くないレベルの
冬山技術(アイゼン歩行、ピッケル操作、ロープ操作等)をフル活用し、勿論ガイドあってのことですが、
山頂に立てた時は何ものにも替えがたい感激(達成感、満足感、充実感)を味わうことができました。

それに加え風もなく絶好の晴天、紺碧の空、360度何もさえぎるものがない山頂からの展望はすばらしいものでした。
北隣には、昨日登ったメンヒ、その向こうにアイガー、目を転じるとギザギザの山頂をアレッチ氷河から天空に
突き上げているフィッシャーガーベルホルン、はるか南方にはヴァリスの山々、マッターホルンも見える。
さらに遥かかなたにはモンブラ
ンまでもが展望することができ、これ以上望むべくもない絶好の状態で登頂できました。

                                                       2006.7.30   藤原 義弘


4:50 アルプスの黎明。登攀開始




ユングフラウの頂上が朝日に映える




右がユングフラウ頂上
コルがロートタールザッテル





朝日が谷におりてくる




ロートタールホルン東北東稜、岩稜の登り




我がガイドMr.Herbert の雄姿
後方はユングフラウ






8:20 最初の関門、高低差100mの雪壁に向かう




ステップを切る女性ガイド。アイスアックスの一撃で飛び散った雪片が輝く




ロープで確保されて




雪壁のトップではガイドが確保


雪壁を越えて尾根へ。後ろはロートタールホルン(3975m)





第二の難関。雪と氷の斜面のトラバース。
ビレイとしてアイススクリューハーケンを4本埋め込む





別パーティは上記写真の約10mくらい下をトラバース
暗く、深い谷が切れ落ちている。このルート中、最も緊張した場所





最後の登り息が苦しい




10:40 ユングフラウ頂上着。ガイドのMr.Herbertと。右の山はアイガーとメンヒ




頂上からの眺め(南東方向) 中央高いのがグリュンホルン?




頂上からの眺め(北東方向) アイガー(左)とメンヒ(右)、その間にヴェッターホルンが。 




頂上からの眺め(南方向) アレッチ氷河を見下ろす。左奥はフィッシャーガーベルホルン?




頂上からの眺め(南西方向)




アイガーをバックに見下ろして




 行動を共にしたスイス人のパーティ




行動を共にしたクライマー Mr.A




行動を共にしたクライマー Mr.B




頂上での展望を楽しんだ後、もと来たルートを下る(ロートタールザッテル上部) 12:00




また、いやな雪と氷の斜面を慎重にトラバース




雪壁をトップロープでクライムダウン




このようなクレバスを2回飛び越えた
おそるおそる覗いたが底は見えない!!



アイガ(奥)ーとメンヒ(ロートタールザッテルから




14:20 下る途中で氷河のセラックの崩落の轟音が谷間にとどろいた
(ロートタールホルン東北東稜から)





歩けど歩けどなかなか着かない、広大なユングフラウフィルン(雪原)
16:00 ユングフラウヨッホ着



最後は昼からの高温で緩んだ雪原歩きでかなり足にきましたが
クレバスあり、高さ100mの雪壁あり、一部氷の雪の斜面のスリリングなトラバースあり等々
中身の濃い充実した、大満足のユングフラウでした。



次回はブライトホルンです


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